v2rayN メイン画面の機能解説:サーバー一覧・サブスクリプショングループ・ログ・設定

v2rayNのメイン画面を、サーバー一覧の各列、サブスクリプショングループの役割、ログでエラーを確認する方法、よく使う設定項目に分けて解説します。

この記事の要点

v2rayNの起動直後で、サーバー一覧を見ても各エリアの用途が分からない方に向けた記事です。v2rayN 7.14.xの一般的な画面を基準に、ノード列、サブスクリプショングループ、コアの選択、ログの見方、システムプロキシとローカルポートを順に説明します。読み終える頃には、ノードの選択、プロキシの起動、基本的なトラブルシューティングを自分で行えるようになります。

まずはメイン画面の4つの作業エリアを理解する

v2rayNのメイン画面は、メニューとツールバー、サブスクリプショングループ、サーバー一覧、実行ログの4つに分けて考えられます。日常の接続で設定をすべて開く必要はありません。まずサブスクリプショングループでノードの取得元を絞り、次にサーバー一覧で使用するサーバーを選び、最後にログエリアでコアが正常に起動したか確認します。

7.xの細かなバージョンによってボタンの位置や列名が変わる場合はありますが、情報の流れはほぼ同じです。サブスクリプションはリモート設定をローカルのサーバー項目に変換し、サーバー一覧は項目の表示と選択を担います。Xrayまたはv2flyコアが接続を実行し、システムプロキシによってブラウザーなど対応アプリの通信がローカルの待ち受けポートへ送られます。

サーバー一覧

主な操作
使用するサーバーを選択
よく確認する情報
遅延・速度・プロトコル
取得元の更新
サブスクリプショングループ
ダブルクリック時の動作
現在の設定を編集

接続前に、ハイライトされた行とステータスバーが同じサーバーを示しているか確認してください。

実行ログ

起動情報
コアと設定ファイル
接続情報
接続先アドレスとルーティング結果
エラー情報
タイムアウト・ポート競合・設定エラー
確認する順番
最下部の最新ログから確認

ログに起動成功と表示されても、コアが動作していることを示すだけです。続けてWebページと外部IPアドレスを確認してください。

画面エリア 主な用途 使用頻度
メニューとツールバー 設定を開く、サブスクリプションを更新する、速度を測定する、プロキシモードを切り替える 設定やトラブルシューティング時に使用
サブスクリプショングループ 取得元でサーバーを絞り込み、グループ単位で更新する サービスの取得元を切り替えるときに使用
サーバー一覧 ノードの詳細と速度測定結果を確認し、使用するサーバーを設定する 接続するたびに使用
ログとステータスエリア コアの状態、ローカルポート、接続エラーを確認する 起動時や異常発生時に確認

サーバー一覧の各列をどう見分けるか

サーバー一覧の1行は、利用可能な1つの設定に対応しており、VMess、VLESS、Trojanなどのプロトコルが使われます。名前は通常サブスクリプション提供元が設定したもので、地域、回線、倍率を識別するために使われますが、実測品質を保証するものではありません。アドレスとポートはリモート側の接続先です。トランスポート、セキュリティ、TLS、Realityなどの列は接続パラメータを示し、サブスクリプションを取り込んだ後に個別変更する必要は通常ありません。

遅延は測定方法を分けて考える必要があります。TCPingは主に対象ポートとのTCP接続を確立できるか確認するもので、数値が低くてもプロキシ経路全体が利用できるとは限りません。実接続の遅延はコアから実際のプロキシリクエストを送るため、ノード選びに適しています。ある回は68 ms、次は210 msになる場合、回線が不安定ということです。最低値だけを見るのではなく、2~3回連続で測定してください。

実接続遅延

おすすめ

現在のコアで実際にプロキシ接続を確立するため、ハンドシェイク失敗、認証エラー、回線到達不能も同時に確認できます。3回の結果が72~88 msで安定しているほうが、1回だけ出た最低値より参考になります。

適した用途:接続前の日常用ノード選び

TCPing

リモートアドレスとポートをすばやく確認します。実行は速いものの、VLESS、VMess、トランスポート層のパラメータでハンドシェイクまで完了できることは確認できません。

適した用途:ポートが完全に応答しない候補の早期除外

速度測定

実際にデータを転送してスループットを比較します。通信量を消費するほか、測定サーバーの負荷やローカル回線の帯域上限にも左右されます。

適した用途:大容量ファイルをダウンロードする前の回線比較

サブスクリプショングループで複数の取得元を整理する

サブスクリプショングループはプロトコル別の分類ではなく、サブスクリプションの取得元と更新ルールを保存するものです。2つのサブスクリプションを使う場合は別々のグループを作ると、すべてのサーバーが同じ一覧に混ざらず、変更のあった取得元だけを個別に更新できます。グループ名は識別しやすいサービス名や用途にし、「サブスクリプション1」「サブスクリプション2」だけにするのは避けましょう。

サブスクリプションを更新すると、リモートの内容が再読み込みされ、ノード名、アドレス、ポート、認証情報が変わることがあります。手動で変更したサブスクリプション由来のノードは更新後に上書きされる可能性があります。個別のメモはグループでの絞り込みや、クライアントが対応しているメモ機能で管理し、重要な接続項目を直接変更しないでください。

  1. グループを作成する

    メイン画面の「サブスクリプショングループ」を開き、「+」または追加ボタンをクリックします。グループ名とサブスクリプションURLを入力して保存してください。

  2. 内容を更新する

    「サブスクリプショングループ」で対象の取得元を選び、「現在のサブスクリプションを更新」を実行します。初回の取り込みには「すべてのサブスクリプションを更新」も使えます。

  3. 件数を確認する

    サーバー一覧に戻り、グループ内の項目数と名前を確認します。一覧が空の場合は、まずグループが有効になっているか確認してください。

  4. 一括で速度を測定する

    先に現在のグループを選択してから実接続遅延テストを実行し、関係のない数百台のサーバーへ同時にリクエストを送らないようにします。

  5. 使用中に設定する

    遅延が安定したサーバーを選び、使用中のサーバーに設定します。ステータスエリアに新しい名前が反映されているか確認してください。

キーワード絞り込みの実用的な使い方

ノードが多い場合は、名前に含まれる地域名や回線の識別子で絞り込めます。たとえば「東京」と入力すれば、名前に東京を含む項目だけが残ります。「倍率3x」を除外すれば、高倍率の回線による影響を抑えられます。絞り込みはノード名に依存するため、プロトコルパラメータの確認の代わりにはならず、リモートのサブスクリプション内容も変更しません。

更新後も古いノードが残っている場合は、現在どのグループを表示しているかを確認し、期限切れサーバーを保持する設定が有効になっていないか調べます。同じサブスクリプションURLを繰り返し追加しないでください。名前は同じでも所属の異なる重複項目が一覧に現れることがあります。

設定エリアのCoreタイプとローカルポート

設定では、コア、待ち受けポート、起動動作、プロキシ関連の項目をまとめて管理します。初回利用時に重要なのは、利用可能なCoreタイプを確認し、ローカルの待ち受けポートを把握することです。一般的には127.0.0.1をローカルの待ち受けアドレスとして使い、ポートは10808に設定できます。実際に有効な値は、現在の設定とステータスバーを確認してください。

ブラウザーでプロキシを手動設定する場合は、プロトコルとポートを対応させる必要があります。混合ポートでは一般的なHTTPとSOCKSのインバウンドを同時に受け付けられます。古い設定では10808と10809を別々に使うこともあります。ポートが競合したときは、むやみに再起動を繰り返さず、まずログで使用中のポートを確認してから、10818など未使用の値に変更してください。

  1. 設定を開く

    メイン画面から「設定」→「パラメータ設定」→「Coreタイプ」の順に進み、現在の設定に対応するコアの選択を確認します。

  2. コアを確認する

    普段VLESS、Reality、または新しいXray設定を使う場合はXrayを選択します。既存のVMess設定は、サブスクリプションの指定に従って互換性のあるコアを維持してください。

  3. ポートを確認する

    パラメータ設定でローカルの待ち受けポート(例:10808)を確認し、127.0.0.1など本機アドレスだけで待ち受けているか確認します。

  4. 保存して再起動する

    パラメータを保存したらコアを再起動し、新しいコアと新しいポートが読み込まれたことをログで確認します。古いプロセスを使い続けないようにしてください。

Xray + VLESS Reality

Coreタイプ
Xray
一般的なトランスポート
TCP
一般的なFlow
xtls-rprx-vision
ローカルポート
10808

公開鍵、ショートID、ServerName、フィンガープリントは通常サブスクリプションから自動入力されるため、根拠なく変更しないでください。

v2fly + VMess WS

Coreタイプ
v2fly
一般的なトランスポート
WebSocket
一般的なセキュリティ層
TLS
ローカルポート
10808

パス、Host、TLS名はサーバー側と一致させる必要があります。いずれか1つでも誤っていると、ハンドシェイクに失敗することがあります。

ログウィンドウで起動・接続エラーを確認する方法

ログの確認は、最も新しい記録から始めます。まずコアが設定を正常に読み込み、ローカルポートで待ち受けているか確認し、次にWebページへアクセスした際にアウトバウンドの記録が出るかを見ます。ログが起動段階で止まっている場合は、コア、設定ファイル、ポートに問題があることが多く、接続記録があるのにリモート側でタイムアウトする場合は、ノード、ネットワーク、またはリモートサービスの状態に問題がある可能性が高いです。

正常に起動すると、ログには通常、コアのバージョン、設定の読み込み、待ち受けアドレスなどが表示されます。コアによって文言は完全には一致しないため、一字一句を照合する必要はありません。重要なのは、failed、invalid、address already in useなどのエラーが直後に出ておらず、ステータスバーが実行中の状態を維持していることです。

確認例
1. Core: Xray
2. Local listen: 127.0.0.1:10808
3. Configuration loaded
4. ブラウザーでアクセスした後に outbound connection が表示される
5. timeout または connection refused が表示されない
ログのキーワード 一般的な意味 対処方法
address already in use 10808などのローカルポートが別のプロセスで使用されている 重複しているコアを終了するか、10818に変更して再起動する
connection refused リモートアドレスには到達できるが、対象ポートが接続を拒否している サブスクリプションを更新し、同じグループ内の別ノードに切り替える
timeout 制限時間内に接続が完了しない 実接続速度を測定し、別地域の回線と比較する
invalid config 設定項目の不足、形式エラー、またはコアとの互換性がない サブスクリプションを再インポートし、Coreタイプを確認する
failed to resolve ドメイン名の名前解決に失敗している ローカルDNS、ネットワーク接続、ルーティング設定を確認する

トラブルシューティングのためにログをコピーする前に、サブスクリプションURL、ノードの認証情報、完全な設定内容を削除してください。通常は、エラー発生前後の10~20行、v2rayNのバージョン、Coreタイプ、ノードのプロトコル、操作手順だけで、ローカルポート、設定の解析、リモート接続のどこに問題があるか判断できます。

ステータスバー、システムプロキシ、ルーティング分岐の関係

サーバーを選択しただけでは、通信がプロキシに入ったことにはなりません。完全な流れは、使用するサーバーが設定済みであること、コアが動作していること、ローカルポートが待ち受けていること、アプリの通信がそのポートを指していることです。システムプロキシに従うデスクトップアプリは、v2rayNでシステムプロキシを有効にできます。システムプロキシを読み取らないアプリは個別にプロキシを設定するか、必要に応じてTUNモードを利用してください。

ルーティング分岐は、コアに入った後の通信の行き先を決めます。ルールモードでは、LANやよく使う直接接続先を直接接続のままにし、プロキシが必要なリクエストだけを使用中のサーバーへ送れます。グローバルモードでは、より多くの通信をまとめてプロキシ経由にします。ルールを変更した後は、直接接続の対象とプロキシ対象を1つずつテストし、1つのWebページだけで判断しないでください。

おすすめ構成:デスクトップとAndroidで同じサブスクリプションを使う

デスクトップ版(v2rayN)
  • サブスクリプションをグループ単位で管理する
  • 実接続遅延でノードを選ぶ
  • システムプロキシでよく使うアプリをプロキシ経由にする
  • ログで10808の待ち受け状態を確認する
Android版(v2rayNG)
  • 同じサブスクリプションURLを取り込む
  • Xrayコアで対応する設定を処理する
  • モバイル回線で改めて速度を測定する
  • 必要に応じてアプリごとのプロキシを設定する

両方の端末で同じサブスクリプションを共有できますが、遅延と速度はそれぞれ測定する必要があります。デスクトップのブロードバンドで65 msでも、モバイル回線で同じ結果になるとは限りません。

  1. サーバー一覧で、実接続遅延が正常なサーバーを使用中に設定します。
  2. ログにコアの読み込み完了が表示され、現在の設定にあるローカルポートで待ち受けていることを確認します。
  3. システムプロキシを有効にし、ブラウザーで異なる2つのサイトにアクセスします。
  4. 出口アドレスが選択したノードの地域に合っているか確認し、直接接続のルールも想定どおりか確認します。
  5. システムプロキシを無効にして再度アクセスし、プロキシ状態の切り替えが通信経路に実際に反映されることを確認します。

メイン画面でよくある問題と確認の順番

メイン画面の異常が起きても、すぐに再インストールする必要はありません。まずグループと使用中のサーバーを確認し、次にコアとポート、最後にシステムプロキシとルーティングモードを確認すれば、サブスクリプション、ノード、ローカルプロキシの問題を切り分けられます。一度に1つの項目だけを変更して再テストすると、原因を追いやすくなります。

サブスクリプションの更新は完了したのに、一覧が空なのはなぜ?

現在のサブスクリプショングループが有効か確認し、サーバー一覧のキーワード絞り込みを解除します。その後、そのグループを1回更新し、ログにサブスクリプションの解析エラーが出ていないか確認してください。返却内容が空の場合は、サブスクリプションの状態を確認します。

ノードの遅延は低いのに、Webページを開けないのはなぜ?

TCPingだけでなく「実接続遅延」を実行したか確認し、システムプロキシが有効かも確認します。続いてログに認証失敗、TLSハンドシェイク失敗、接続タイムアウトがないか確認し、同じグループの別ノードに切り替えて再測定します。

ステータスバーは実行中なのに、アプリがプロキシを使わないのはなぜ?

コアが動作しているのは、ローカルの待ち受けが開始されたことを示すだけです。「設定」でシステムプロキシの状態を確認し、対象アプリがシステムプロキシを読み取るか確認してください。手動設定では127.0.0.1と実際のポート(例:10808)を入力します。

ログに10808ポートの競合が繰り返し表示されるのはなぜ?

まず、重複して起動したv2rayNや残ったコアプロセスを完全に終了します。それでも使用中の場合は、パラメータ設定でローカルポートを10818に変更し、保存してコアを再起動します。ブラウザーの手動プロキシポートも同じ値に変更してください。

サブスクリプション更新後、以前使えたノードが消えたのはなぜ?

サブスクリプション更新ではリモートの内容が基準となるため、提供終了した項目が削除されることがあります。正しいグループに切り替え、絞り込み条件を確認してください。手動設定を残す必要がある場合はサーバーを個別に追加し、サブスクリプション生成項目に混在させないでください。

メイン画面に慣れれば、日常操作は「対象グループを更新 → 実接続遅延を測定 → 使用するサーバーを設定 → システムプロキシを起動 → ログを確認 → 出口を検証」という短い流れに固定できます。障害が起きたときは逆の順番で確認すると、アプリの通信がローカルポートに入っていないのか、コアがリモートノードに接続できないのかをすばやく切り分けられます。

クライアント入口 各プラットフォームのダウンロードを見る